Ni/CNT複合めっき(無電解めっき)
- 特長1補油性に優れた潤滑めっきで、摩擦係数が小さく耐摩耗性に優れている
- 特長2無電解めっきであり、寸法精度が高い
- 特長3Niめっきの従来品HV400程度に対してHV600以上と約50%硬度がUP
- 特長4スルファミン酸ニッケルベースのため内部応力が小さく厚付けが可能(約30μm/hr)
信州大学との共同研究により、Niめっき中にCNTを高密度に分散させることに成功。表面に露出したCNTにより、潤滑油を保持する性能が高く、長時間の摩擦に耐えることが確認できました。
また、無電解めっきであるため、寸法の均一性が高いのが特徴です。

Ni/CNT複合めっきの基本特性
- 耐摩耗性
- 耐熱性
- 耐食性
- 耐薬品性
- 装飾性
- ー
- 潤滑性
- 密着性
- ー
- 電気伝達性
- 寸法精度
- はんだ付け性
- 熱伝導性
- 膜厚均一性
- 鉛フリー
めっき仕様
鉄系の素材に対し、まずNiめっき3umを付け、その上にNi/CNT複合めっきを3um施す
対応可能素材
鉄、銅、真鍮、鋳鉄
用途
-
潤滑油を用いる擦動部品全般
半導体検査用プローブ、コネクター、硬質クロムめっき代替機械摺動部品、自動車部品、微細電鋳部品など -
限られたスペースの軸受け
DUブッシュ、樹脂ブッシュを用いなくても、受け部品にNi-P/CNTを施すことで対応
保油性に優れた潤滑めっき「Ni/CNT複合めっき」評価・試験の様子
- Ni/CNT複合めっき表面は、CNTの一部が付きだした格好となっており、これにより潤滑油を保持できます。
- SEM-5000倍の画像では、CNTが密集しているのが確認できます。試験の様子は下記の動画よりご欄いただけます。

CNTが密集する様子

保油性の評価の様子
シャーレの油にNi/CNTおよびNi-Pパネルの先端を油に浸し、毛細管現象によって油が上部に吸い上げられる状況を比較しました。これによって、Ni/CNTが明らかに保油性に優れていることが確認されました。
摩擦摩耗試験の様子
保油性の高さから低い摩擦係数を長時間維持することが可能です。


保有性評価および摩擦摩耗試験の様子
FAQ
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見積もりや試作を依頼したい場合はどうすればよいですか?また、どんな情報が必要ですか?
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お見積り・試作については、お電話(0267-58-4331)、FAX(0267-58-4333)、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。 製品の仕様などがお決まりの方は、「お見積りの前にご確認いただきたいこと」の内容をご確認の上、フォームでご連絡いただきますと、より正確にお見積りできます。また、プローブなどのNC自動旋盤による微細金属加工品については、初回無償にてめっきまで試作いたします。
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金属加工からめっきまで一貫生産できますか?また、製品の組み立てをお願いできますか?
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金属加工+めっき、金属加工のみ、めっきのみ、試作などご希望に合わせてトータルにご提案できます。また、金属加工製品の組み立てやめっき後の組み立てについてお考えの方もぜひご相談ください。
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「水素発生装置」で使用する電極の製作可能なサイズや生産キャパを教えてください。
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最大寸法はおよそ600×600mm、大型電極 300枚/月、中型電極 500枚/月、小型電極 1,000枚/月を製造できます。それ以上のサイズや産量もお気軽にご相談ください。