めっき・表面処理
TECHNOLOGY めっき・表面処理技術
一般金属、ステンレス等の特殊鋼、アルミ、チタン及びその合金にめっきできます。めっきの取扱い幅も広く、装飾用から工業用まで、様々な用途で使用される製品のめっきに対応しています。
工業用においては、電子部品や半導体部品を中心に、電気伝導性、低接触抵抗、耐食性、はんだ付け性、耐摩耗性など様々な特性を与える、重要な役割を果たしており、品質・精度にこだわっております。

また、60MW級の水素電解装置開発の国家プロジェクト事業に参画するため、水を電気分解して水素を作る水電解装置向け電極用の工場※を新設しました。
国が本格的な水素供給網の構築を目指す2030年に向けて、国内メーカーと量産に向けた試作を進めています。
- チタン製の電極に白金のめっきを施す専用ラインを3つ設置し、月に最大1000㎡分の加工が可能

電気めっき
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電気を利用して金属イオンを基材表面に還元し、金属層を形成します。耐食性、装飾性、電気伝導性、耐摩耗性などを向上させるために使用されます。
無電解めっき
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電気を使わず、化学反応によって金属イオンを還元し、基材表面に金属層を形成します。複雑な形状の基材や電気を通しにくい非金属基材(例:プラスチック、ガラス)にもめっきが可能で、耐摩耗性や耐腐食性向上のために用いられます。
カーボンナノチューブ(CNT)、Ni/CNT 複合めっき
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Niめっき中にCNTを高密度に分散させることに成功。表面に露出したCNTにより、潤滑油を保持する性能が高く、長時間の摩擦に耐えられます。潤滑油を用いる擦動部品全般でご提案できます。
微細微小製品の前処理/後処理
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微細精密加工において切削加工だけでは要求形状を満たすことが出来ない場合があります。マイクロバレル、化学研摩、電解研磨など目的に応じ適切な処理を行うことにより形状・精度を満足させることが出来ます。
洗浄
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めっきの仕上がりは洗浄前工程で決まります。材質や加工形状を加味し汚れをどのように駆除するかが技術力となります。
抗ウィルス・抗菌
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抗菌めっきとは細菌の増殖を抑制する金属表面をめっきで作る技術です。抗菌めっき(Antibacterial Plating)の抗菌の定義は「殺菌、滅菌、消毒、除菌、静菌、制菌、防菌、防腐、防カビ」など全て含みます。また学術的には微生物に対しての「抗菌 」であり、ウイルス、細菌、菌類(酵母、カビ、キノコなど)、微細藻類、原生動物などすべてに対して、それらの増殖に影響を及ぼすことができるものは「抗菌」となります。
経済産業省の抗菌加工製品ガイドラインによりますと「抗菌加工製品」における「抗菌」とは、「当菌の増殖を抑制すること」と定義されています。
QUALITY CONTROL 品質管理
日本金属化工所では、各種めっきに精通した専門スタッフによる徹底した品質検査を行っております。 さらに、検査機器・設備についても膜厚測定器などの検査機器を導入して、お客様の厳しい品質要求を満たすシステムを確立しています。
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蛍光X線膜厚計
【検査項目】
- 製品の膜厚検査
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蛍光X線膜厚計(大型製品用)
【検査項目】
- 製品の膜厚検査
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高精度画像寸法測定器
【検査項目】
- 光学顕微鏡より詳細な形状と外観の検査
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光学測定器
【検査項目】
- 形状と外観の検査